三井倉庫HD、「LVL輸出業務管理サービス」をヤンマーロジの物流業務に提供

三井倉庫HD、「LVL輸出業務管理サービス」をヤンマーロジの物流業務に提供

書類の検索や担当者間の共有容易に

三井倉庫ホールディングスは8月20日、グループの三井倉庫がヤンマーグループの物流会社ヤンマーロジスティクス(大阪市)から受託する物流業務に、輸出業務の効率化を支援する「LVL輸出業務管理サービス」を提供したと発表した。

SCM業務のデジタル化を後押しする三井倉庫グループのシステム「LVL(Logistics Value Link)」をベースに開発し、ヤンマーロジの輸出業務の一部で採用している。

従来、輸出船積書類の作成業務は書類ごとに異なるフォーマットやプラットフォームを使用していたため、作成や情報管理が煩雑になっていた。

同サービスを取り入れることで、書類作成方法の統一やクラウド上での書類の一元管理・整理が可能となり、物流データの蓄積、書類の検索と担当者間の共有も容易になったという。

また、書類作成から船積予約手配、船積完了まで、輸出業務を一括管理できる体制を整備し、業務効率化と標準化を果たせたと強調している。

加えて、荷主側の受注システムと本サービスのデータを連携させ、受注明細単位で船積手配の進捗を照合できるようにした。物流業務に加え、受発注管理側の利便性向上にも貢献できていると想定している。

輸出船積業務全体の効率化とデータ基盤の構築が進み、将来の実績データの活用や、業務全体の可視性・効率性の向上にもつながると期待している。

(藤原秀行)

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