国内初、JALグループとタジマモーターが水素燃料の航空機けん引車試験運用開始

国内初、JALグループとタジマモーターが水素燃料の航空機けん引車試験運用開始

羽田で、空港の脱炭素促進図る

日本航空(JAL)は8月29日、JALUX、JALエアテックの両社を加えた3社で、国内で初めて水素を燃料とする航空機けん引車の試験運用を開始すると発表した。空港領域の脱炭素を図る。

東京都の「空港等におけるFC(燃料電池)モビリティ早期実装化支援事業」に採択され、2024年度から3社とタジマモーターコーポレーションの4社共同で取り組みを推進してきた。



CO2を排出しない燃料電池などによって駆動する航空機地上支援車両(FCGSE車両)の開発・商用化の促進と、空港臨海エリアにおける水素需要の喚起を目的に、国内で初めてディーゼル型航空機けん引車をFCGSE車両に改造し、試験運用と導入効果の検証に踏み切る。

実施の際はJALUXが事業実施者となり、次世代モビリティに関する豊富なノウハウや整備施設を有するタジマモーターが車両開発・改造、JALが試験運用を、JALエアテックが車両保守および水素充填をそれぞれ担う。

試験運用は今年8~12月に実施した上で、効果を検証する。同事業で得た知見や成果は、東京都や他のパートナーと共有し、官民一体で今後の水素車両の開発や商用化につなげていくことを目指す。


(JAL提供)

航空機けん引車は、飛行機が駐機場から滑走路へ向かう際に「プッシュバック」と呼ばれる作業で、飛行機を押し出して自走できる位置まで移動させる地上支援車両。今回は27年間使用した航空機けん引車を水素燃料電池車両へ改造し、羽田空港の試験運用を通じて、水素供給に関する運用方法や車両性能を多角的に検証する。

中型機から小型機を対象に使用し、1週間に1度、約20分(35MPa)で最大約10kgの水素を充填すれば70㎞前後の走行が可能という。



(藤原秀行)

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