2.5万㎡、ラウンジは日比谷花壇が内装・インテリアコーディネート監修
東京センチュリーと神戸製鋼所、中央日本土地建物の3社が出資しているTC神鋼不動産は9月1日、神奈川県綾瀬市で、自社開発としては5件目となる物流施設「AS-LOGI(アスロジ)綾瀬」が同日、竣工したと発表した。
同社が初めて首都圏で手掛けた物流施設で、今後も首都圏エリアで積極的に開発していきたい考え。
「AS-LOGI綾瀬」は地上4階建て、延床面積2万4907㎡のマルチテナント型物流施設で、1階にバースを設け、最大2区画まで分割対応が可能。
東京中心部から約40km圏内に位置し、東名高速道路の綾瀬スマートICから約3km。都心への配送に加えて広域配送もカバーできると見込む。綾瀬工業団地に立地し、24時間稼働が可能。
BOX型で大型車26台が同時接車可能なトラックバースと42台分の一般駐車場を備えている。床荷重1.5t/㎡、梁下有効高5.5mと先進的物流施設の標準的なスペックを持たせている。標準スパンの間隔は11.5m×10.6mを確保し、荷物用エレベーターを4基、垂直搬送機を2基備えた汎用性の高い仕様を採用している。
共用部は従業員の満足度向上のため、各階女性トイレにパウダーコーナー設置するとともに、利便性向上のため1階にドライバー用トイレを設けている。
全館LED照明や節水型衛生器具を採用し、CASBEEかながわAランク認証、ZEB Readyを取得済み。BCP対策としては、停電時の稼働を支える24時間対応の非常用発電機を取り入れ、有事の際の事業継続をサポートするため備蓄品を保管する防災倉庫と防災備品を設置している。屋根上への太陽光発電設備の設置を想定した耐荷重設定となっている。
倉庫内での作業用空調設備設置を想定したキュービクルの電気容量の確保および、配管ルートや室外機置場を備えることで、スムーズに倉庫内空調を実装できるよう配慮している。
エントランス正面の壁面は、航空写真を基に綾瀬の田園エリアを緑化ブロック、綾瀬の目久尻川・比留川・蓼川の3河川を凹凸のあるタイルで表現し、自然豊かな美しい街並みを壁面で再現。シンプルになりがちな物流施設に、地域に根ざした親しみのあるデザインを取り入れ、従業員が心地良く感じられるよう工夫している。
働きやすさを高めるため、2階にラウンジを取り入れる計画。日比谷花壇による内装・インテリアコーディネート監修により、「NATURAL GARDEN」をインテリアコンセプトとした多様な休憩場所を選べる配置とした。ラウンジ内には冷凍・冷蔵食品サービスを導入する予定。
名称 | AS-LOGI綾瀬 |
所在地 | 神奈川県綾瀬市深谷上8丁目17-1 |
交通 | 東名高速道路「綾瀬スマートIC」約3.0km バス停「綾瀬工業団地入口」徒歩6分 |
敷地面積 | 11,529.71㎡(3,487.74坪) |
延床面積 | 24,907.08㎡(7,534.39坪) |
構造 | S造・4階建てBOX型 |
設計 | 株式会社東急設計コンサルタント |
施工 | 株式会社奥村組 |
監修 | 株式会社フクダ・アンド・パートナーズ |
スケジュール | 2024年5月着工、2025年9月竣工 |
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用