県に続き政府も、9月5日付
政府は9月2日の閣議で、沖縄県石垣市の「新石垣空港」の名称を9月5日付で「石垣空港」に変更する政令を決定した。空港法や検疫法、関税法の各施行令に記載している表記を改正する。
同空港を管理している沖縄県も8月7日付で県空港条例を改正し、名称を同じく「新石垣空港」から「石垣空港」に変更した。県の条例と国の法律の両方で名称変更が決まった。
新石垣空港は2013年に開港。県は別の場所にあった旧空港と区別するため、「新」の名前を使い続けてきた。旧空港は廃止となり、新空港の供用開始から10年以上が経過したことを踏まえ、名称を変えることにした。
現在は地元で「南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港」の名称を使っており、ターミナルビルにもこの名称を表記している。
沖縄県は1979年、滑走路が短く悪天候の際は欠航を強いられることが多かった旧空港を移転、新空港を建設する方針を決定。航空機の大型化や旅行者の増加に対応する狙いがあった。
83年に政府から空港設置許可を受けたが、建設予定地の近くで世界的に貴重なアオサンゴが見つかり、地元住民らが激しく建設に反対。2000年にようやく建設位置を決定した。
新石垣空港
(藤原秀行)