商船三井、水素エネルギーの陸上供給担う浮体式アンモニアクラッキング設備の設計基本承認取得

商船三井、水素エネルギーの陸上供給担う浮体式アンモニアクラッキング設備の設計基本承認取得

韓国企業などと共同開発

商船三井は9月10日、韓国のHD Korea Shipbuilding & Offshore Engineering(HD KSOE)、HD Hyundai Heavy Industries(HHI)の両社と組み、陸上へ水素エネルギーを供給するための浮体式アンモニアクラッキング設備を共同開発し、ロイド船級協会(LR)から設計基本承認(AiP)を取得したと発表した。

アンモニアを熱分解により水素と窒素に分ける技術を船に搭載し、洋上から直接水素を陸上に送り込む。脱炭素社会の実現に向け、水素エネルギーの活用を加速させられると想定している。




浮体式アンモニアクラッキング設備のイメージ図(商船三井提供)

最新技術に基づく1日当たり1000tの水素供給を可能とするアンモニア分解プロセスとモジュールをKellogg Brown & Root(KBR)と設計し、アンモニア分解プロセスを効率良く、少ない運用工程で行うことができる高活性触媒技術をAmogyと開発・適用することで実現した。

会社名

役割

商船三井

要求仕様検討、マーケット分析

HD Korea Shipbuilding & Offshore Engineering Co., Ltd.

アンモニア供給システムの設計と総合的な実現性の評価

HD Hyundai Heavy Industries Co., Ltd.

浮体式アンモニアクラッキング設備の概念設計

ロイド船級協会

技術評価・審査

Kellogg Brown & Root LLC

アンモニアクラッキングプロセスとモジュールの設計

Amogy Inc.

アンモニアクラッキング触媒の性能評価

(藤原秀行)

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