商船三井、インド国営海運会社SCIと曳船事業で協業へ

商船三井、インド国営海運会社SCIと曳船事業で協業へ

輸送量成長で需要増見込む

商船三井は10月28日、インド国営の海運会社Shipping Corporation Of India(シッピング・コーポレーション・オブ・インディア、SCI)と、インド国内の曳船事業で協業すと発表した。

10月27日付で覚書(MOU)を締結した。




MOUに署名した(左から)SCI Director Mr. Vikram Dingley、商船三井執行役員Anand Jayaraman氏、SCI Head of Department Capt. Ashwini、SCI Director Mr. Rear Admiral Jaswinder Singh(商船三井提供)

経済成長が続くインドは今後10年間でコンテナ貨物が年間6~8%、エネルギー貨物も年間3~5%の取扱量増加が見込まれ、同国の主要港における船舶の寄港数が確実に増加することが予想されている。

船の安全な入出港や離着桟に不可欠な曳船サービスの需要も相当数期待できるとみている。インド政府は2040年までに主要港で稼働する全ての曳船を環境配慮型の「グリーンタグ」へ段階的に移行する計画を進めており、曳船事業は大きな転換期を迎えている。

商船三井は日本、香港、ベトナムで曳船事業を展開してきた。SCIが持つインド国内のネットワークを生かし、重点地域おと位置付けているインドで曳船事業を伸ばすとともに、温室効果ガス排出削減も後押しする。

(藤原秀行)

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