累計70億円、プロダクト開発などに充当し「貿易DX」加速目指す
Shippioは10月30日、総額32.4億円の資金調達を実施したと発表した。累計で約70億円に達した。
シリーズCラウンドでDNX Venturesがリード投資家を務め、鈴与、New Commerce Venturesなどを引き受け先とした18.7億円のエクイティファイナンスを実施。併せて、金融機関からのデットファイナンス13.7億円も済ませた。
調達した資金はプロダクト開発、M&Aを含む事業拡大、組織整備などに充てる。同社が軸に据えている貿易DXをさらに加速させていきたい考えだ。
第三者割当増資を引き受けたのは上記のほか、環境エネルギー投資、YMFGキャピタル(新規投資家)、デライト・ベンチャーズ、あおぞら企業投資、Spiral Innovation Partnersの各社。
金融機関は商工組合中央金庫(商工中金)、日本政策金融公庫、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行など。
Shippioは2022年のシリーズB資金調達以降、貿易業務効率化支援システム「Shippio Platform」の普及に注力してきた。22年以降の3年でネットレベニュー(売上総利益)は約20倍、取扱コンテナ数は約35倍、プラットフォームのユーザー数は約8倍に伸びたと成果を強調している。
今後の目標として、ネットレベニューの継続的な2倍成長を実現するとともに、2030年までに日本発着貨物の30%(年間540万TEU)をShippio Platformで取り扱うことを目指す。
(藤原秀行)


