完全子会社化想定、総額3000億円前後に
大和ハウス工業は10月30日、住友電気工業の傘下で電気設備工事など大手の住友電設を買収すると発表した。
TOB(株式公開買い付け)を実施するなど、最終的に住友電設の全株を取得、完全子会社化することを想定している。住友電設はTOBなどが成立すれば、東京証券取引所プライム市場への上場が廃止となる。
大和ハウスは住友電設を傘下に収め、安定して事業用施設の工事が可能な体制を整備し、データセンターや物流施設、半導体工場などの建設需要の伸びに対応していくことを目指す。
買収の総額は3000億円前後となる見通し。
住友電設は10月30日、TOBに賛同するとともに、株主に応募するよう推奨すると発表した。
TOBは10月31日~12月15日に1株当たり9760円で行う。TOB発表前の10月30日の始値(7750円)から2割強高い。
住友電気工業が保有している約5割の住友電設株式については、TOBの完了後に住友電設が自社株買いを実行する予定。
(藤原秀行)


