サイバー攻撃受けたアスクル、法人向け通販は12月上旬以降の本格復旧目指す

サイバー攻撃受けたアスクル、法人向け通販は12月上旬以降の本格復旧目指す

個人向けは依然めど立たず

アスクルは11月6日、ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)によるサイバー攻撃の影響でシステムが障害を起こし、停止していた法人向け通販「ASUKUL」「ソロエルアリーナ」に関し、12月上旬以降の本格復旧を目指す方針を公表した。通常の出荷を再開する予定。

本格復旧は箱単位だけではなく、単品単位で出荷できるようにすることを想定。一部の物流拠点で出荷を再開し、順次他の拠点にも広げていくことを計画している。



本格復旧の前段として10月29日に開始した、ファクスで注文を受け付け手作業で出荷をするトライアルを11月12日以降に拡大。コピー用紙などについて取り扱う出荷拠点を現状の関東・大阪の2拠点から、仙台や名古屋、福岡などを含めた7拠点まで増やす。出荷能力は従来の1~2割程度という。

本格復旧前のトライアルはWMS(倉庫管理システム)を使わない形で運用する。

一方、個人向け通販「LOHACO」(ロハコ)は今回のトライアルの対象外で、本格的なサービス再開の時期はまだめどが立っていない。

(藤原秀行)

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