荷主とフォワーダーのやり取りをオンラインで一元化、業務高度化図る
商船三井は11月7日、新規事業提案制度に基づき発足したMASTが、航空輸送におけるスポット貨物取引の市場で業界初となる、中立で公正な共通取引プラットフォーム「Umbrair(アンブレア)」の提供を開始したと発表した。
MASTは航空貨物取引のDXを推進することを目的とし、2022年度から事業化に向けた検証を継続してきた。Umbrairは複雑で専門性の高い荷主とフォワーダーの受発注業務を初動から成約まで一貫してオンライン上で完結し、航空貨物取引業務の高度化を目指している。
Umbrairは、荷主とフォワーダーのやり取りをオンライン上で一元化し、双方が同じ情報を基に、円滑にやり取りできる環境を提供する。それぞれの意思と判断を正しく噛み合わせて手間を減らし、より迅速で確実な取引を実現することを想定している。
業界に関わる全事業者が既存の枠組みにとらわれることなく、共通の基盤として利用できる設計を採用。既存の取引関係は維持しつつ、業務フローを変えずに無理なく利用できるよう配慮している。
条件整理から提案・判断までの一連の流れを1つの構造として整えることで、取引の正確性とスピードを高めることができると見込む。
人の判断や信頼を生かしながら、現場の実務に自然に溶け込む形でDXを進める、新しい取引の形式を実現したい考えだ。

(藤原秀行)※商船三井提供



