豊田自動織機、欧米子会社3社の庫内物流事業を再編

豊田自動織機、欧米子会社3社の庫内物流事業を再編

グローバルで自動化ニーズ獲得強化図る

豊田自動織機は11月11日、倉庫や物流センター、工場など向けの自動化システムを提供する庫内物流事業を再編し、米国と欧州にそれおれ地域事業運営会社を設置すると発表した。

子会社も含め、欧米の庫内物流関連組織は「Toyota Automated Logistics」と地域名を冠する名称に統一し、豊田自動織機グループ一体となって自動化のニーズを獲得していきたい考え。



新体制の事業開始は2026年4月を予定している。

豊田自動織機グループでは主に、オランダの子会社で空港・小包と庫内物流の大規模な物流システムを手掛けるVanderlande Industries Holding(ファンダランデ・インダストリーズ・ホールディング)、中小規模庫内物流事業を担当するドイツ子会社のviastore Intralogistics Holding(ヴィアストア・イントラロジスティクス・ホールディング))と米子会社のBastian Solutions(バスティアン・ソリューションズ)の3社がグローバルの物流ソリューション事業を牽引している。

3社がグループに参画して以降、会社間の連携を強化するとともに、段階的な組織の再編によってシナジーの創出に取り組んできた。

今回は欧州でヴィアストアとファンダランデの庫内物流事業を、米国ではバスティアンとファンダランデの同事業をそれぞれ統合する。ファンダランデは空港・小包事業に特化し、高付加価値製品・サービスの提供に引き続き注力する。

庫内物流領域は、市場規模の大きい欧米で今後も市場成長が見込まれていることを重視。再編を通じ、事業領域の特性に応じたソリューション開発・販売力の強化に加え、庫内物流事業における人材・保有製品・顧客基盤・情報などのリソースを相互活用し、グローバルで物流自動化ソリューションを拡大していきたい考え。

■欧米物流子会社概要

Vanderlande社 viastore社 Bastian社
本社所在地 オランダ・ヴェッヘル ドイツ・
シュトゥットガルト
米国インディアナ州
インディアナポリス
設立 1949年 1889年 1952年
従業員数
(2025年6月末時点)
10,995人 616人 1,513人
事業内容 大規模物流システム
インテグレーター
中小規模物流システム
インテグレーター
中小規模物流システム
インテグレーター


(藤原秀行)

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