物流業界全体の輸送力強化に貢献目指す
ヤマトホールディングス(HD)は11月13日、ベトナムのIT大手FPTコーポレーション傘下の日本法人、FPTジャパンホールディングスとヤマト運輸が日本国内の持続可能な物流の実現に向け、特定技能制度を活用したベトナム人大型トラックドライバーの採用・育成で連携すると発表した。
両社は11月12日付で基本合意書を締結した。
FPTグループがベトナムで長年培ってきた人材育成のノウハウとヤマト運輸の安全教育を組み合わせ、外国人ドライバーの育成・定着・成長支援の基盤を構築し、トラックドライバー不足に対応する。

基本合意書に締結した(左から)FPTのチュオン・ザー・ビン創業者兼取締役会長、FPTジャパンのファン・ティ・タィン・ホア取締役執行役員兼最高執行責任者(COO)、ヤマト運輸の阿部珠樹常務執行役員輸送事業統括、ヤマトHD の長尾裕社長(プレスリリースより引用)
具体的には、FPTグループが運営するベトナムの教育機関で特別クラスを開講し、今年12月以降に入学希望者の募集を始め、ヤマト運輸の拠点間輸送を担う大型トラックドライバーの採用・育成を包括的に支援する。開講は2026年の予定。
ヤマト運輸に入社した後は、特定技能外国人が安心して日本で生活し、働ける環境を整備するとともに、大型トラックドライバーとしての成長支援を図る。毎年100人の採用を目指す。
特別クラスでは日本語(N4レベル)や日本文化(基礎)、ヤマト運輸監修による安全学習(基礎)を受講。自動車運送業分野特定技能1号評価試験を受験する。日本留学後の場合もあるという。
日本で1年をかけて育成し、27年にヤマト運輸へ入社、同社の社内運転免許取得後、拠点間輸送を担う大型トラックドライバーとして従事する。
(藤原秀行)



