センコーGHD、JX金属系の丸運を買収へ

センコーGHD、JX金属系の丸運を買収へ

TOBなどで株式8割取得想定、物流事業拡大図る

センコーグループホールディングス(GHD)は11月13日、JX金属系の丸運を買収すると発表した。TOB(株式公開買い付け)などを通じて子会社化する。

センコーGHDは危険物や高圧ガス、石油製品の輸送などに強みを持つ丸運を傘下に収め、物流事業の拡大を図る。



TOBは1株当たり949円で実施する方針で、11月13日の終値に約3割のプレミアムが付いている。2026年1月に開始することを目指す。

丸運は現在、JX金属が株式の約38%を保有する筆頭株主。TOBではセンコーGHDがJX金属以外の株主から応募を受け付けた上で、自己株式取得などを経て最終的にセンコーGHDが丸運株式の80%、JX金属が20%を所有する形にする予定。

JX金属は11月13日、センコーGHDのTOBに賛同すると発表した。TOBの成立後、丸運は東京証券取引所スタンダード市場への上場が廃止になる見通し。

センコーGHDは2017年、JX金属の海運子会社だった日本マリンの株式60%を取得、買収するなど、以前から協力関係にある。センコーGHDとJX金属は丸運のTOBを通じて物流網の強化などで関係をさらに深めたい考えだ。

(藤原秀行)

経営/業界動向カテゴリの最新記事