OrLink、平置きクローズパレットや低床かご車に対応可能な自動搬送ロボの取り扱い開始

OrLink、平置きクローズパレットや低床かご車に対応可能な自動搬送ロボの取り扱い開始

ヘッズ製、工場・倉庫運用で活用想定

マテハン機器の制御システムなどを手掛けるOrLinK(オルリンク、福岡市)は11月25日、AI自律型フォークリフトロボット 「HSRF-S1000-1000」の取り扱いを始めたと発表した。ロボットはAGV(無人搬送ロボット)などを手掛けるヘッズ(北九州市)が製造している。

OrLinkは従来のAGVやAMR(自律移動ロボット)、無人フォークリフトでは対応が困難だった「平置きのクローズパレット(田の字パレット)」や「低床タイプのかご車」「特殊台車」の搬送が可能で、工場・倉庫運用に適していると説明している。




(OrLink提供)

平置きクローズパレットをAIが認識し、確実にフォーク爪を差し込めるほか、深層学習AIを駆使し、隙間が見えないクローズパレットでも位置を特定すると想定。ラフに置かれたパレットの角度ずれも自動補正するという。

3Dレーザー+ビジョンセンサーで形状を正確に検知し、最適な距離で停止・接近、安定したリフト動作を実行できると見込む。

本体幅:1,200mm
最小運用通路幅:1,300mm
※一部の機能もカスタマイズ開発が可能

利用シーンとしては、トラックから荷降ろしした平置きパレットを自動で入庫搬送したり、パレットやかご車(特殊台車)を工程間で自動搬送したりすることを想定。工場や倉庫のレイアウトを変更せず「まずは1台で試す」形で導入することもカバーできるという。

ロボット単体動作に加え、OrLinkの「Link-WES/WCS」と連携することで、より高度な搬送制御を実現できると見込む。



(藤原秀行)

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