2.2万㎡、製造時の温室効果ガス排出抑制した鉄鋼製品も採用
日鉄興和不動産とトヨタホームの両社は11月28日、名古屋市で共同開発してきた物流施設「LOGIFRONT名古屋みなと」が竣工したと発表した。日鉄興和不動産のブランド「LOGIFRONT」シリーズとしては中部圏で初の物件となる。

名古屋第二環状自動車道の南陽ICから約4.0km、名古屋高速道路の港明ICから約4.2㎞。延床面積は2万1533㎡。
車両と歩行者および自転車の出入口を分離し、安全性に配慮した動線計画を採用。1階に片面バースを備えた地上4階建てBOX型の施設で、2分割でも利用可能な汎用性のある平面計画を取り入れている。
外観は断熱性・耐震性・美観に優れた金属断熱サンドイッチパネルを導入。シルバーとダークグレーのモノトーン調を基調として横ラインのアクセントを採り入れ、周辺への圧迫感軽減に配慮したデザインにしている。
エントランスホール、トイレ等の内観は、間接照明と木調で温かみのあるデザインとし、落ち着いた温もりのある上質な空間を演出するよう努めている。
昇降設備は荷物用エレベーター・垂直搬送機をそれぞれ2基標準装備にしており、上下階の荷物の搬送に十分な能力を確保。キュービクル(高圧受電設備)などの重要設備は屋上に設置し、入居テナントのBCP対応にも配慮している。

(いずれも両社提供)
日本製鉄グループと連携して、日本製鉄が生産時の温室効果ガス排出抑制にも取り組んでいるマスバランス方式を適用したGXスチール「NSCarbolex Neutral(エヌエスカーボレックス ニュートラル)」を、民間デベロッパーとして大型物流施設に初めて採用した。鉄骨H形鋼の一部に採用している。
日本製鉄の高機能製品・ソリューション技術「NSCarbolex Solution(エヌエスカーボレックス ソリューション)」に内包される建築ソリューション「ProStruct」(プロストラクト)も併せて使っている。こうしたソリューションの組み合わせで鉄鋼生産から施工時におけるCO2排出量を約10%削減できたとみている。
名称:LOGIFRONT名古屋みなと
所在地:愛知県名古屋市港区当知二丁目1301
交通:名古屋第二環状自動車道「南陽」IC 約4.0km、名古屋高速道路「港明」IC 約4.2㎞、名古屋臨海高速鉄道あおなみ線「荒子川公園」駅 徒歩19分
敷地面積:10,555.80㎡(3,193.13坪)
延床面積:21,533.29㎡(6,513.82坪)
構造・階数:S造・4階BOX型
設計・施工:日本国土開発株式会社
設計工事監修:株式会社フクダ・アンド・パートナーズ
スケジュール:2024年9月着工、2025年11月竣工
(藤原秀行)



