富士経済が25年の物流・搬送用ロボット市場を2兆円超と予測

富士経済が25年の物流・搬送用ロボット市場を2兆円超と予測

業務・サービスロボット分野で4割強を占める高い成長性

市場調査など総合マーケティングビジネスを手掛ける富士経済は、7月30日に発表した最新リポート「2019 ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望No.2 業務・サービスロボット市場編」で、2025年にAGV(無人搬送車)など物流・搬送用ロボットの世界市場規模は2兆400億円へと飛躍的に拡大すると見通した。

AGVが牽引する物流・搬送用ロボットの市場規模は17年に1000億円を突破し、今後もeコマースの需要増加に伴い成長が期待されると予測。自動運転トラックは技術開発、実証実験を経て21年ごろから市場が立ち上がるほか、パワーアシスト・増幅スーツも採用が広がると見込む。

調査では業務・サービスロボット26品目(医療・介護用、家庭用、建設・レスキュー・インフラ点検用、物流・搬送用、オフィス・店舗用など)、AI・人工知能/RPA6品目、ロボット向け注目構成部材3品目、ロボット関連サービス3品目の世界市場を調査・分析した。

その結果、業務・サービスロボットの世界市場は25年に18年比で2.6倍の4兆5464億円に成長すると試算。このうち4割強を物流・搬送用が占めることを示した。またAI・人工知能/RPA市場は9.6倍の5兆1750億円と予想している。


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(鳥羽俊一)

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