脱炭素技術の海外展開図る
栗林商船は12月1日、日鮮海運(愛媛県今治市)、第一中央汽船(東京都港区三田)、かもめプロペラ(横浜市)を共同出資者とした計4社で、新型舵「ゲートラダー」の基本設計業務をサポートする合弁会社「ゲートラダーデザインセンター」を今年4月に立ち上げたと発表した。
国内大手造船会社と設計基本契約を締結した。
ゲートラダーは栗林商船前会長の故栗林定友氏が、英ストラスクライド大学の佐々木紀幸名誉教授と発明し、栗林商船グループやかもめプロペラなどが特許を共同で保有している省エネ技術。
舵をプロペラの両側に装備することで抵抗を削減するとともに、非対称翼断面形状の舵板が生み出す推力によって燃費・推進性能を高められるのが特徴。

温室効果ガス排出抑制による環境負荷低減が見込めるため、コンテナ船やタンカー、貨物船、ばら積み船、自動車船、冷凍運搬船、セメント運搬船、練習船、漁船などの幅広い船種で、国内外の累計20隻以上の受注を重ねている。
以前は中小型の内航船への装備が中心だったが、とりわけ直近1年は国内外からの大型船への導入に関する引き合いが急増しているという。
ゲートラダーの全世界的な普及加速には、船主や造船所との綿密な事前協議を通じた船尾形状を含む基本設計の着実な履行が鍵を握ると考え、サポート業務を集中的に担うことを目的として新会社を設立した。日本発の革新的海事技術を世界へ広く届け、グローバルな脱炭素実現への挑戦に応えていくための大きな一歩と位置付けている。

新会社は国内外の船主・造船所等の要望に応じて船種・船型別の最適な船尾形状やプロペラ径の提案などの基本設計業務を造船所から請け負う。ゲートラダーを含めた基本設計をパッケージ化した成果物を造船所に納品する。
造船所は受領した成果物を基に船型や配置を検討し、メーカーからゲートラダーなどの一式を調達する。
新会社の代表者は筆頭株主の栗林商船・栗林宏社長が務め、栗林商船と日鮮海運からそれぞれ取締役を選任。株主各社の役職員が新会社の業務を兼務している。
【新会社の概要】
法人名:ゲートラダーデザインセンター株式会社
設立日:2025年4月7日
株主:栗林商船株式会社、日鮮海運株式会社、第一中央汽船株式会社、かもめプロペラ株式会社
本店所在地:東京都千代田区
代表者:代表取締役 栗林宏
業務内容:ゲートラダーの基本設計および同設計支援業務並びにそれら業務の販売(省エネ効果推定、舵主要目検討、配置検討、ゲートラダー向けプロペラ設計、水槽試
験方案の助言等)
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用












