エクセディのAMR、LIXILグループの関東物流センターで本格稼働開始

エクセディのAMR、LIXILグループの関東物流センターで本格稼働開始

半年間事故・故障ゼロ、フォークリフト削減効果も

マニュアルクラッチやトルクコンバータなどの建設・産業機械用製品、駆動系部品メーカーのエクセディは12月3日、LIXILグループのLIXIL物流が「関東物流センター」(茨城県下妻市)で、エクセディが開発・提供しているAMR(自律走行搬送ロボット)「Neibo(ネイボ)パワフルロボット」を2台採用したと発表した。

複数回のテスト運用を経て2025年1月に正式導入。その後は半年間、事故や故障がなく安定して稼働しているという。関東物流センターでは今後追加で導入する予定。


Neiboは倉庫内の中間搬送を担当

関東物流センターは、住宅用サッシや玄関ドアといった多彩なLIXIL製品を、関東甲信越エリアに出荷、配送している。最大6mに達する長い製品も扱っており、複数集めて運ぶために荷物全体が非常に重くなっている。

搬送はフォークリフトが中心で、運転には資格と技術が求められるため、近年は有資格者の確保と作業の属人化が課題になっていた。荷物を降ろした後のフォークリフトが空の状態で戻る「空走」の無駄を解消し、作業全体の効率化を図ることも求められていた。

LIXIL物流で数社の製品を比較検討した結果、安全性の面などを重視し、「Neibo パワフルロボット」を選択した。標準アプリがプログラミング知識なしで直感的に操作できる点も評価したという。


Neiboが自動で荷物を搬送


従来のフォークリフトと協働

LIXIL物流は今期、さらに4台のNeiboを導入する計画。将来は合計6台のNeiboの活用とフォークリフト作業全体の効率化によって、現在あるフォークリフトのうち、十数台を削減することを視野に入れている。

関東物流センターの成功モデルを九州や岡山といった他エリアの拠点にも横展開していくことを目指しており、WMS(倉庫管理システム)との連携も想定している。

(藤原秀行)※いずれもエクセディ提供

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