将来は個人宅配送や災害時支援への応用も視野
一般社団法人国際ドローン協会（IDA）は12月22日、千葉県匝瑳市、匝瑳市民病院、毎日薬局、八日市場学園、千葉県立匝瑳高等学校とドローンを活用した医療物資輸送に関する包括連携協定を締結したと発表した。
協定に基づき、IDAはドローン運航の実施主体として、これまで各地で培ってきた物流ドローンの運用実績と安全管理ノウハウを活用し、医療・ドローン物流・教育を柱に据えた医療物資輸送の実証実験を進める。実験は2026年1月に始める予定。
（IDA提供）
ドローンを活用した薬品や検体、医療用品などの輸送実証を通じ、地域医療体制の強化と移動格差の解消を図る。
現時点では実証実験の期間を定めず、実証結果や安全性、地域ニーズを踏まえながら段階的に検討する。医療機関・薬局間輸送にとどまらず、将来は個人宅への配送や災害時医療支援への応用も視野に入れる。
IDAはドローン運航全般のほか、 航空法および関連法令に基づく許可・手続き対応、医療物資輸送に適した運用設計とリスク管理、実証データの整理およびモデル化などを担う。
匝瑳高等学校との連携可能性を視野に入れ、今後はドローン物流を題材としたキャリア教育への展開も検討している。
（藤原秀行）
