首都高が26年10月に値上げへ、大型車は基本料金が最大3110円→3410円に

首都高が26年10月に値上げへ、大型車は基本料金が最大3110円→3410円に

維持管理コスト上昇受け

首都高速道路株式会社は12月24日、首都高の料金改定案を公表した。

労務費や材料費の高騰で道路の維持管理コストが直近10年で約1.4倍に上昇していることなどを踏まえ、財源の確保へ1km当たりの料金を普通車で約3円値上げする。全車ベースの平均値上げ率は8.1%。料金改定は26年10月を予定している。



1km当たり料金は普通車が現行の29.52円から32.472円になる予定。同社は「1km当たりの料金を1割引き上げることで、当面5年間の労務費・材料費の高騰分を含めた維持管理費を確保することが可能になる」と説明、理解を求めている。

下限料金(普通車の場合300円)は据え置くほか、上限料金は現行の設定距離(55.0km)を維持する。上限料金自体は全車でアップする。

車種区分ごとの基本料金(ETC利用)は軽・二輪が現行の280~1590円から280~1740円、普通車が300~1950円から300~2130円、中型車が330~2310円から330~2520円、大型車が400~3110円から400~3410円、特大車が550~5080円から550~5570円となる。

一方、2026年3月末で期限を迎える大口・多頻度割引の割引率拡充措置(最大割引率45%)と都心流入割引と都心流入・湾岸線誘導割引を31年3月末まで5年間延長する。

同社は12月24日、首都高ユーザーらからの意見募集を開始した。期間は26年1月7日の午後5時まで。同社は関係自治体とも協議、合意を得た上で監督官庁の国土交通省に許可申請をすることを想定している。

(藤原秀行)

料金改定案はコチラから(首都高速道路株式会社ウェブサイト)

経営/業界動向カテゴリの最新記事