シスコム、科学技術振興機構の支援で大型港湾施設対応の新たなコンテナターミナルオペレーションシステム実装目指す

シスコム、科学技術振興機構の支援で大型港湾施設対応の新たなコンテナターミナルオペレーションシステム実装目指す

無人化で人手不足問題の解決を後押し

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は1月8日、研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)実装支援(返済型)の2025年度募集で、港湾システムの開発を手掛けるシスコム(北九州市)を支援することを決めたと発表した。

シスコムはA-STEPのサポートを基に、世界的に流通量が増加し物流が逼迫する中、コンテナの積み降ろし作業を全自動で行える次世代システムの実用化を目指している。コンテナを運ぶ車両の動きや積み降ろしなどの荷役作業全体を最適化する技術の現場実装を目指す。




コンテナターミナル

シスコムは九州工業大学が開発したコンテナ自動蔵置技術を使って、コンテナ年間取扱量100万個以上の大規模コンテナターミナル全体を運用・管理するシステムの構築を目指している。


シスコムのコンテナターミナルオペレーションシステム

新システムは旧来、人手で行っていたコンテナターミナル内のコンテナ蔵置場所特定作業を自動化。準天頂衛星システム(QZSS)やETCの通信装置を搭載した荷役重機を利用して、識別情報や位置情報からコンテナの蔵置場所を推定する。

コンテナ自動蔵置技術が計算する最適化計画に基づいて、逐次、重機に蔵置場所への経路・時刻を指示することが可能になり、人手による指示と比較して、作業時間を削減できるとみている。

同社はA-STEPの支援により、中規模から大規模のターミナルでスケーラブルにこのシステムが利用可能であることの実地検証を行い、作業時間の削減効果などシステムの有効性を実証する。



九州工業大学で開発した「コンテナ自動蔵置技術」は、独自のアルゴリズムを応用して、海上輸送する船舶と陸上輸送するトレーラーの間の一時保管場所のコンテナターミナル内で、船舶やトレーラーから蔵置場所へのコンテナの移動、蔵置場所から指定されたトレーラーや船舶へのコンテナ積載までの荷役作業全体を最適化できるように計画する。

具体的には、コンテナの積み上げ数の上限や1日で取り扱う総数、荷役作業を担う重機の性能・機能などの制約条件の下、コンテナの積み上げで生じる荷繰り、重機同士が衝突しない移動経路・作業の開始終了時刻や積み降ろし作業などの複数の要因を調整して、全作業時間が最短になるよう計算する。

企業名

株式会社シスコム

設立月

1988年4月

本社所在地

福岡県北九州市

代表取締役

岩永 満宏

事業内容

コンテナターミナルオペレーションシステムの開発事業 など

A-STEP実装支援(返済型)の概要
制度概要:大学等の研究成果(技術シーズ)の社会実装を目指すスタートアップ等を対象に、革新的な製品・サービス創出に向けた実用化開発を開発費の貸し付けにより支援する。
対象企業:スタートアップ等
支援規模
開発期間:最長3年間
開発費:上限5億円(四半期ごとに概算額を前払い)
返済条件:
 ・返済額 :JSTが支出した開発費の全額
 ・利 率 :無利子
 ・返済期間:開発終了後、10年以内(うち最長3年間は返済猶予が可能)
 ・返済方法:一括又は分割(事業計画に応じる)
 ※開発終了後の事後評価結果(高評価順にS,A,B,C)がB評価以上の場合
担保または保証:開発費総額の10%相当分
相談期間:通年で随時受付中

(藤原秀行)※いずれもJJST提供

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