出荷規模とエリアを拡張、首都圏の供給体制強化狙う
メディパルホールディングス(HD)は1月13日、傘下のメディセオが首都圏で医療用医薬品などを安定的に供給できる体制を強化するため、東京都江東区東陽に新たな物流拠点「東京ALC」(エリア・ロジスティクス・センター)を開設、今年1月に稼働を始めたと発表した。
ALCは医療関連製品を幅広く取りそろえ、直接顧客に届けることで受注から納品までのリードタイム短縮を図っている高機能な物流拠点を指す。

「東京ALC」(メディパルHD提供)
メディパルグループはこれまでALCを全国で13拠点(神奈川、南大阪、名古屋、札幌、東北、南東京、福岡、埼玉、岡山、南九州、関東、広島、阪神、竣工順)展開している。
加えて、2013年から東京都の基幹拠点の一つとして「東京中央FLC」(フロント・ロジスティクス・センター)を運用してきた。FLCはALCと連携して、顧客に近い場所で商品の安定供給を支える営業兼物流拠点としての機能を持たせている。
医薬品物流量の増加、将来の物流問題への対応、地震などの有事を見据えた事業継続計画(BCP)強化に向け、既存の倉庫物件を賃借・リノベーションすることで新たな物流拠点として「東京ALC」を設置、「東京中央FLC」の全機能を移管するとともに、出荷規模とカバーエリアを拡張した。
移転に伴い、新たな都市型物流のモデルとして、今後「東京ALC」には、メディセオに加えてメディパルグループ企業を入居させ、グループ初の複合型センターへ発展、サプライチェーンの全体最適化と事業基盤の強化につなげる、
「東京中央FLC」として使用していた建屋はいったん閉鎖した上で、営業機能を担う建屋としてリニューアルする予定。
東京ALCの概要
所在地:東京都江東区東陽5丁目29-15
敷地面積:6,225.84㎡(約1,829坪)
賃借面積:17,667.09㎡(約5,344坪)
構造:鉄筋コンクリート造 陸屋根 地上6階建
投資総額:約11億円(建物リノベーション費用、設備、機器等)
カバーエリア:千代田区、中央区、港区、文京区、台東区、墨田区、江東区、荒川区、江戸川区等
出荷額(稼働当初予定):年間約1,100億円
稼働開始:2026年1月
東京ALCは東京23区東部に位置する防災拠点として、地震など災害時における医薬品供給機能を出荷規模とエリアを拡大するなど大幅に拡充した。免震構造に加え、自家発電装置を配備することで、停電時でも72時間のフル稼働が可能。災害時においても止まらない物流の体現を目指す。
また、長年培ってきた物流ノウハウと最新のAI技術・マテハン機器を融合させ、医薬品・医療材料・医療機器・臨床検査試薬など、幅広く豊富な商品を「安全・安心・高品質」に届けられるようにしている。納品精度は「99.9997%(6σ:シックスシグマ)」を達成しているという。
医薬品の適正流通に関するGDPガイドラインに準拠した厳格な温度管理、偽薬対策、衛生管理を実施。EV(電気自動車)の導入推進など、環境負荷低減(グリーンロジスティクス)とローコスト運営を両立した次世代型センターとして運営する。
(藤原秀行)











