専用保冷ボックスで低温を3時間超維持
豊田通商子会社でドローン物流事業を展開している そらいいな(長崎県五島市)は1月20日、輸送中に2~8℃の保冷が必要な医療用医薬品のドローン配送を開始したと発表した。
多田プラスチック工業(大阪府藤井寺市)と共同開発した専用の保冷ボックスを活用。夏場の酷暑環境下でも2~8℃の温度帯を3時間超維持できるようにしている。
ドローン配送は、そらいいなが事業拠点を置く長崎県五島列島の各薬局と医療機関向けに、医薬品卸会社4社(翔薬、東七、藤村薬品、宮崎温仙堂商店)との契約に基づく形で実施する。

専用保冷ボックスの内部(発泡断熱材)

サンプル品を用いた投下配送試験

配送後サンプル品の動作確認
ドローン配送の実装に際しては、長崎県薬務行政室、医療関係の医師、薬剤師、医薬品卸会社と協議し、各種試験内容の確認結果に基づいて進める。配送に際しては、医薬品の適正流通に関するGDPガイドラインと、「ドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」に準拠した体制を構築して実施sる。
長距離飛行が可能な米Zipline(ジップライン)の固定翼ドローンを使い、事前に飛行許可を取得した指定経路に沿って飛行させる。主に医薬品を配送しているの経路は7種類で、片道最長80kmの距離を約50分で飛行、配送できるという。

そらいいなの医薬品配送経路一覧(長崎県五島列島)

Zipline製固定翼機ドローン

機体諸元
これまでのドローンによる医薬品配送の取り組みでは、医薬品卸が薬局から受注後、2時間程度で、医薬品を発注者が受け取ることが可能という。そらいいなは、ドローンによる医薬品の配送で、従来の船便より迅速に治療や処方に必要な医薬品を必要の都度、必要な量受け取ることができるようになっていると説明している。
今後は配送品目の拡充を目指す。併せて、長崎県が令和6年度に認定された国家戦略特区(新技術実装連携”絆”特区)の制度を活用した実証事業などで、ドローンの「レベル4」飛行(有人地帯における目視外飛行)を使った軒先配送の社会実装とビジネスモデルの検証・確立を行い、全国各地で医療アクセス向上に向けた事業を展開していきたい考え。
(藤原秀行)※いずれもそらいいな提供











