施設の機能など議論、会長は「日本の物流の行く末がかかっている」
成田国際空港株式会社(NAA)は1月20日、千葉県成田市で、NAAが中心となり政府とも連携してまとめた「新しい成田空港」構想で掲げる航空物流機能の高度化に向け、新たな貨物地区の理想的な在り方を検討する「成田空港新貨物地区検討協議会」の初会合を開催した。
協議会にはNAAと実際に貨物のオペレーションを担う航空会社、上屋事業者、フォワーダー、運送事業者の15社が参加。財務省東京税関もオブザーバーで出席した。
現状は成田空港内で分散している貨物地区を集約する予定の新たな貨物地区に関し、業務の効率化や自動化の方向性などを議論する。

初会合の様子
今後は総会の下に設置している「貨物上屋」「フォワーダー施設」「運送事業者」「ES(従業員満足度)」のテーマ別ワーキンググループ(作業部会)でそれぞれ具体的な議論を進める。
現状、貨物地区は成田空港の南部と北部に分かれて位置し、上屋会社がそれぞれ業務を手掛けているほか、フォワーダーも成田空港の周辺に分散して拠点を構えている。NAAは滑走路の延伸・新設で発着容量が拡大するのに並行して新たな貨物地区を整備し、取扱量を伸ばしたい考えで、上屋会社とフォワーダーの拠点を近接させてオペレーションを迅速化・効率化することなどを念頭に置いている。
ワーキンググループでは、新たな貨物地区で貨物上屋や物流施設などにどの程度の機能を持たせるべきかや、トラック待機場をどの程度確保するか、どのような自動化設備を取り入れるべきかといった点を協議する。
総会は年内に5回程度開くことを視野に入れているほか、ワーキンググループも月1~2回程度の開催を見込む。
NAAは昨年12月に、新たな貨物地区の基本的な施設レイアウトや配置を含むマスタープランの公募を開始した。企画競争形式で実施し、提案内容を審査した上で今年3月末ごろに契約候補者を決める予定。
ワーキンググループで出た意見をNAAが取りまとめ、マスタープランに反映させることを想定している。
初会合で協議会の会長に就いたNAAの神﨑俊明取締役営業部門長は「成田空港は『第2の開港』という巨大プロジェクトを今進めようとしている。その中の要諦を成すものとして新貨物地区の整備が位置付けられている。政府としても国家プロジェクトとして推進しており、今後の日本の物流の行く末はまさに新貨物地区の整備が成功するか否かにかかっていると言っても過言ではない。整備は絶対に成功させなければならない」とあいさつ。活発な議論に期待を表明した。
(藤原秀行)











