「宅急便」など事業基盤強化図る、「聖域なき軌道修正」強調
ヤマトホールディングス(HD)は1月22日、長尾裕社長(60)が代表権のある会長となり、後任の社長にヤマト運輸の櫻井敏之社長(51)が就く人事を発表した。
4月1日付で櫻井氏が社長執行役員となった後、6月下旬開催予定の定時株主総会を経て社長に就任する。
栗栖利蔵会長(65)は4月1日付で会長を外れた後、6月の定時株主総会を経て代表取締役も退く予定。
長尾氏は2019年にヤマトHDの社長に就任しており、同社の社長交代は7年ぶり。

櫻井次期社長(ヤマトHD提供)
ヤマトの主力サービスの「宅急便」は今年で提供開始から50年を迎え、重要な社会インフラとして定着した。その半面、EC普及に伴う荷物の「多品種少量化」で業務が膨れ上がる一方で現場の人手不足は深刻化しており、事業の持続可能性をいかに高めるかが経営課題となっている。
EC営業などを歴任し、現在は宅急便事業の陣頭指揮を執る櫻井氏をグループのトップに迎えて大幅な若返りを図り、長尾氏と二人三脚で事業基盤強化を目指す。併せて、3PLなどの企業向け物流をはじめ、宅急便以外の領域の成長にも取り組む。
東京都内で同日、記者会見した櫻井氏は「必要に応じて聖域なき軌道修正を図り、適正なプライシング(根付け)戦略を徹底していきたい」と強調。宅急便以外の領域の成長にも尽力するほか、M&Aも積極的に検討する姿勢を示した。
櫻井 俊之氏(さくらい・としゆき)1998年慶應義塾大学法学部卒業、ヤマト運輸(現ヤマトHD)入社、ヤマトWebソリューションズ社長、ヤマトロジスティクス執行役員などを経て2024年ヤマト運輸執行役員、25年4月より現職。福岡県出身。

会見の後に握手する長尾氏と櫻井氏
(藤原秀行)











