地域間で柔軟な電力融通後押し
パワーエックスは2月27日、傘下で「電気運搬船」の実用化に取り組む海上パワーグリッド(東京都港区赤坂)がシリーズAラウンドとして、第三者割当増資で総額約11億円の資金を調達すると発表した。
調達した資金は電気運搬船などに関する研究開発や事業運営資金に充てる。
引き受け先は日本郵船、パワーエックス、クラフティア、CEPCO-R(中部電力グループ)、辰巳商会、日本政策投資銀行、みずほ銀行。並行して、九州電力が保有する第1回J-KISS型新株予約権を行使し、海上パワーグリッドの株主となる予定。
海上パワーグリッドは、電気運搬船を活用した海上送電事業をはじめ、離島および港湾のマイクログリッド、洋上データセンターの開発を手掛けている。
電気運搬船は、船舶に搭載した大型蓄電システムにより、本土側の余剰電力を離島へ届けるのに加え、再生可能エネルギーの導入が進んだ離島間の電力融通や、洋上風力などで生み出した電力の輸送も可能にする。
海上パワーグリッドは地域間で柔軟な電力融通を図る「分散型エネルギーネットワーク」の構築を推進し、日本全体および離島地域におけるエネルギー自給率の向上に寄与することを目指している。
(藤原秀行)











