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ヤマトのCVCファンド、ブランドのリユース品収集・販売支援するスタートアップに追加出資

ヤマトのCVCファンド、ブランドのリユース品収集・販売支援するスタートアップに追加出資

再販売市場特化の物流モデル構築目指す

ヤマトホールディングスは3月17日、グローバル・ブレインと運営しているコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)のファンド「KURONEKO Innovation Fund」(クロネコ・イノベーション・ファンド、KIF)を通じて、ファッション業界をはじめとするブランドのサーキュラーエコノミーを推進するスタートアップのFree Standard(フリー・スタンダード、東京都渋谷区道玄坂)に追加出資を実施したと発表した。具体的な額など詳細は開示していない。

Free Standardは、「新たな消費のフリースタンダードを創造する」というミッションを掲げ、アパレルなどブランド公式のリユース品の収集から再販売までをワンストップで支援するリコマース・オペレーティング・システム「Retailor」(リテーラー)を展開している。



フリマ(フリーマーケット)サイトなどの従来のリコマース市場とは異なり、ブランドが公式のリユース品として買い取り・販売が可能なのが特徴。

ブランドにとっては、ブランド価値を損なうことなく顧客との新たな接点を創出できる上、消費者に安全で高品質な顧客体験を提供することが可能なのがメリット。ブランド独自のECサイトや店舗などの多様なチャネルでリユース商品を収集・メンテナンス・販売しており、複数の有名ブランドが導入するなど利用が広がっている。

2025年4月には、ブランド公式のリユース品を販売する店舗「ReLIKE」(リライク)渋谷に開設。リコマース市場の新たな販路構築にも取り組んでいる。


ブランド公式のリユースサイト構築事例(左)とReLIKE(プレスリリースより引用)

KIFは、Free Standardのビジョンと実行力に共感し、創業当初からリコマース市場における物流モデルの効率化や共創に向けた議論を重ね出資していた。Free Standardの、ブランドの課題に寄り添った独自のオペレーション構築力と、循環型社会の実現に貢献していることを評価し、追加出資に踏み切った。

今後拡大が見込まれるブランド主導のリコマース市場で、これまでヤマトグループが培ってきた、商品の回収から検品・梱包・保管・情報管理・販売までのサプライチェーン全体における物流の知見と、Free Standardが持つ循環型のマーケット創出に関する知見を融合し、リコマース市場に特化した最適な物流モデルを共に構築していくことを目指す。



(藤原秀行)

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