T2が自動運転トラックで国内初、関東~関西間500kmの高速道路本線を完走

T2が自動運転トラックで国内初、関東~関西間500kmの高速道路本線を完走

道路工事発生時の車線変更などに対応可能な新技術開発

T2は3月31日、自社で開発した「レベル2」自動運転(ドライバーが同乗し、有事の際にはすぐに運転を交代できる状態)トラックで、関東~関西間の約500kmの高速道路本線で、ドライバーによる一時的なハンドル操作を一度も発生させず、自動運転のままで完走したと発表した。国内で初めてという。

T2が最終的に目指している「レベル4」自動運転(特定条件下での完全無人)トラックによる幹線輸送サービスの実現に向け、イレギュラーな事態を含め、実際の運行を想定したあらゆる場面に対応できる技術開発を継続する。




T2の自動運転トラック


本線完走当日の様子

T2では、2027年度にレベル4自動運転トラックの幹線輸送サービス実現を目標に設定。そのため、25年6月にレベル2自動運転トラックで、国内で最長距離となる、神奈川県綾瀬市から神戸市までのおよそ500kmの走破に成功していた。

道路工事の発生や前方への車両の合流など、走行中にイレギュラーかつ急な事態に直面した際、安全を確保するために一時的に自動運転を止め、ドライバーがハンドル操作に切り替えざるを得ない場面があり、レベル4を実現する上で大きな課題となっていた。

その解決のため、緊急の場面でも自動運転のまま走行できるようにする新たな技術を開発したという。

具体的には、道路工事により一部車線が急遽閉鎖された際、路上に設置されている工事を示す標識やパイロンなどを車載センサーで素早く認識し、閉鎖車線を推定して前もって適切なタイミングで車線を変更。同じく道路工事で最高速度が一時的に制限されている場面で、速度制限の標識をセンサーで漏れなく認識してスムーズに加減速できるようにした。



さらに、ICやJCTで急に合流してくる車両に対し、減速して先を譲る機能を取り入れたほか、傾斜がある路面でも車線に追従して走行する性能を強化した。


道路工事により車線が閉鎖された際に車線変更する様子(車内より)


合流車両に対し減速して先を譲る様子(車内より)

新しく開発した技術を実装したレベル2自動運転トラックで今年3月上旬、東名高速道路・綾瀬スマートIC(神奈川県綾瀬市)~山陽自動車道・神戸西IC(神戸市)を結ぶ本線およそ500kmを走行する実証にチャレンジ。自動運転のまま完走することに成功した。

上記の綾瀬スマートICおよび神戸西ICの近くには、T2が、レベル4を見据えて、高速道路における自動運転と、一般道における有人運転を切り替えるためにドライバーがトラックに乗り降りする「切替拠点」を今春、それぞれ完成させる予定。

今後、切替拠点の間も自動運転のままで走行できるよう、本線からさらに区間を拡げ、幅の狭さで走行の難易度が高いとされる料金所の通過に加えて、料金所と切替拠点を結ぶ一般道の走行も可能にする技術開発を進める。




「切替拠点」の位置付け(いずれもT2提供)

(藤原秀行)

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