IHIグループ、米企業と物流現場向け自動ピッキングロボットを共同開発

IHIグループ、米企業と物流現場向け自動ピッキングロボットを共同開発

商品の認識率を80%まで大幅改善、10月発売へ

IHIと傘下のIHI物流産業システム(ILM、東京)は9月24日、米国のスタートアップ企業オサロと、物流現場向けの自動ピッキングロボットシステムを共同開発したと発表した。

ロボット本体は高さ96センチメートル、幅30センチメートル、リーチ部分が1・1メートル。オサロが得意とするAI(人工知能)の深層学習による認識技術を生かし、2次元ビジョンカメラで商品の大きさや形状を的確に把握、ロボットでつかんで折り畳みコンテナ(オリコン)などの容器に投入する。

新システムは商品の表面が光って見えにくかったり、見る角度によって図柄の見え方が異なっていたりしても、柔軟に物体を認識できるのが特徴。商品の認識率は従来の30%程度から80%まで大幅に改善できたという。

ILMはオサロと日本、東南アジア地域での優先パートナー契約を締結しており、10月にシステムを発売する計画。ILMは「本システムの活用によりこれまで人手に依存していたピッキング作業の自動化に加え,夜間などの時間帯での活用で生産性の向上を可能としている」とアピールしている。


ピッキングシステム(IHIプレスリリースより引用)※クリックで拡大

(藤原秀行)

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