国交省が11月施行、スマホを車の鍵代わりに使用可能も
国土交通省は10月15日、車両総重量が8トン以上の貨物自動車に関し、側方衝突警報装置の取り付けを義務化すると発表した。左折時に自転車などを巻き込む事故の防止が狙い。道路運送車両の保安基準などの改正を11月15日付で施行する。
国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(WP29)で同装置に関する協定規則が採択され、国際的な基準が今年11月に発効するのに合わせた。新型車は2022年5月から、継続生産車は24年5月からそれぞれ規制の適用対象とする。
同装置はトラックが時速30キロメートル以下で走っている際、左側にある自転車などを検知し、衝突の恐れがある場合は警報音を鳴らすなどしてドライバーに注意喚起する。
国交省は併せて、スマートフォンを自動車の鍵として使えるようにすることも決めた。これまでは専用の鍵でエンジンを始動するよう定めていたが、一定のセキュリティー対策を施していることを条件に、スマホやタブレット端末などでも可能にし、カーシェアリングの際、鍵を利用者間で受け渡ししなくても済むようにすることを目指す。道路運送車両の保安基準などの改正を10月15日付で施行した。
(藤原秀行)