都と環境省調査で確認
東京都と環境省は11月29日、強い毒を持ち、刺されるとやけどのような激しい痛みに襲われ、アレルギー反応で死に至ることもある南米原産の特定外来生物「ヒアリ」が東京港の青海埠頭で500個体以上見つかったと発表した。
9~10月にヒアリの女王アリが大量に発見されたのを受け、両者が調査していた。同埠頭のコンテナヤードの舗装面で疑わしいアリを多数目視で見つけ、専門家がヒアリと確認した。いずれも幼虫かさなぎだったという。
2017年6月に初めて国内で発見されて以降、ヒアリの発見は今回を含めて15都道府県、計47事例に上る。
東京都と環境省は「ヒアリは攻撃性が強く、刺された場合、激しい痛みを伴い、水泡状に腫れるなど人体にとって危険な生物」と警告。発見し場合は素手で捕まえたり触ったりしないよう注意するとともに、都の環境局などへ連絡するよう呼び掛けている。