NTTドコモが日本初、最短1時間前の人口が10分ごとに把握可能な分布統計を提供へ

NTTドコモが日本初、最短1時間前の人口が10分ごとに把握可能な分布統計を提供へ

20年1月スタート、物流などに利用働き掛け

NTTドコモは12月3日、携帯電話基地局などの情報を基に、国内全域の最新の人口統計を随時刷新して提供する新サービス「国内人口分布統計(リアルタイム版)」を2020年1月22日から提供すると発表した。

最短で1時間前の情報を10分ごとに把握、ほぼリアルタイムでつかめるのが特徴。従来は2日前の人口分布を性別や年代別、居住地別に1時間ごとに算出していたが、より処理能力を高めた。

データは個人を特定できないように処理する。同社は商圏内や特定エリアの正確な人口増減を把握できることなどから、小売りや観光、物流といった業界に利用を働き掛けていく考え。

NTT持株研究所が開発した高速可視化技術を使い、日本全国の人口を可視化するシステムも併せて提供。新サービスと組み合わせることで、500メートル四方のエリア内で人口分布の動きを直感的につかむことが可能になる。

ドコモは情報更新のスピードをさらに早めることを目指すとともに、他の統計情報も活用して性別や年代、居住地以外の属性で分析できるようにしたい考え。


人口分布統計の表示イメージ(NTTドコモプレスリリースより引用)※クリックで拡大

(藤原秀行)

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