警察庁が道交法改正を検討
警察庁が、あおり運転の厳罰化を検討していることが分かった。道路交通法を改正し、あおり運転の規定を新設して禁止。違反した場合は事故を引き起こさなくても即座に免許取り消し処分とする方向だ。
2020年の通常国会に道交法の改正案を提出、成立すれば早期に施行したい考え。違反時の罰則も設け、懲役や罰金を科す見通しだ。
自民党が12月6日に開いた関係部会で、法改正の方向性を報告した。現状では他の車を妨害するため急に進路を変更したり、速度を極端に遅くして前を走行したりすることなどをあおり運転と定義。高速道路で行うなど危険度が高く悪質な場合はより厳罰にすることを検討している。
これまでは自動車運転処罰法などで悪質行為を摘発してきたが、あおり運転自体を直接取り締まる法律がなかったため、明文化することで抑止を目指す。
(藤原秀行)