NTTと三菱商事、デジタル技術活用した在庫適正化など物流効率改善で業務提携

NTTと三菱商事、デジタル技術活用した在庫適正化など物流効率改善で業務提携

オランダのデジタル地図大手にも出資、輸配送経路効率化を後押し

NTTと三菱商事は12月20日、デジタル技術を活用した物流の効率化で業務提携したと発表した。

NTTが持つAI(人工知能)などの技術と三菱商事が蓄積している食品などの流通のノウハウを組み合わせ、高度な需要予測による在庫適正化や輸配送の最適ルート考案などをサポートしていく構え。

両社はまず手始めに、小売り・食品の流通で効率化支援に着手する。NTTが保有するブロックチェーン技術を取り入れ、卸や小売り、食品メーカーの間で商品や在庫に関する情報を迅速かつ広範囲に共有、管理できるようにすることを目指す。食品ロスの削減でもタッグを組む。

両社は併せて、オランダのデジタル地図大手ヒアテクノロジーズに共同で3割出資する方針も公表した。同社がカーナビ向けなどに作成している高精度の地図情報を生かし、トラック輸配送の経路最適化を後押しすることを想定している。出資額は開示していないが、1000億円程度とみられる。

両社は食品以外にも素材などの業界で物流効率化のニーズはあるとみており、食品業界で挙げた成果を生かしていきたい考えだ。

(藤原秀行)

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