東京大学生らのスタートアップ企業、人間との協働重視
東京大の学生らが設立したスタートアップ企業のTRUST SMITH(東京)は12月26日、同大の研究者が生み出した技術を応用し、AI(人工知能)を活用した自動搬送ロボットの開発に成功したと発表した。
ロボット自身が前後左右の障害物や路面の凹凸、段差の有無などを検知しながら、荷物を上部に搭載して目的の場所まで自律走行する。CADデータを使って地図内に目的地を設定すると、磁気テープなどでガイドしなくてもロボット自体が自由に走行できるため、倉庫内の大幅なレイアウト変更が不要なのが強み。人間との協働も可能と説明している。
同社は今年11月、AIを利用した障害物回避型アームのアルゴリズム開発に成功したと発表。同技術を活用することで、空間内に存在する障害物をアームロボットが自動で回避し、目的物へアプローチできるという。
アームロボットと自動搬送ロボットを組み合わせれば、相互に衝突を回避するため、作業の大幅な効率向上につながるとみている。
開発した自動搬送ロボット
各種技術を活用した庫内作業のイメージ※クリックで拡大(いずれもTRUST SMITH提供)
(藤原秀行)