【独自取材】SGHDグループのEC事業者向け「物流シェア拠点」、入出荷・保管料に1個当たりの従量課金制採用へ

【独自取材】SGHDグループのEC事業者向け「物流シェア拠点」、入出荷・保管料に1個当たりの従量課金制採用へ

原則EDIで指示受け付け、利用しやすさ確保と業務効率化の並立目指す

SGホールディングス(HD)が東京・新砂で大型物流拠点を建設、稼働させる事業計画「Xフロンティアプロジェクト」は1月末に工事が完了する見通しとなった。延べ床面積は約17万1300平方メートルと同社グループは過去最大級となる。

【独自取材】SGHDグループのEC事業者向け「物流シェア拠点」、24時間稼働の自動倉庫確立へ

中核となる機能の1つが、中小EC事業者やスタートップ企業などを対象に商品の入出荷・保管を請け負う「シェアリング・フルフィルメントサービス」を手掛けるプラットフォームセンターだ。SGHD傘下で3PL事業などを手掛ける佐川グローバルロジスティクス(SGL)が主体的に運営を担い、自動倉庫システムやAGV(無人搬送機)、自動梱包機などを組み合わせ、24時間体制で入出荷を行えるようにする。SGLとしてもより少ないスタッフで現場のオペレーションを円滑に回せるようにする狙いがある。

新たな試みとして、サービスを使った分だけ料金を支払う従量課金制を採用する。出荷量の大小にかかわらず、一律で入出荷料は荷物1個当たり、保管料は1個ごとに1日当たりで換算。シンプルな料金体系を打ち出し、ECを始めたばかりの小規模企業や小売事業者らでも使いやすくするのが狙いだ。


「Xフロンティアプロジェクト」の完成イメージ(SGHD提供)

自動倉庫で異なる荷主の商品を最大約200万点保管

SGLは昨年12月、先行して埼玉県蓮田市の蓮田営業所で、同様のプラットフォームセンターを稼働させており、物流ロボットなどを使った分だけ料金を支払うシステムを導入している。蓮田の利用状況なども踏まえ、Xフロンティアプロジェクトのプラットフォームセンターで料金水準を最終的に固める。現状では入出荷料が1個50円程度、保管料が1日1個当たり1円強とする方向だ。

Xフロンティアプロジェクトのプラットフォームセンターは自動倉庫システムを使い、異なる複数の荷主から最大で約200万点の荷物を預かり、整然と保管できるようにする見通し。中小EC事業者らの使い勝手を良くするとともにSGLとしても現場作業を効率化するため、利用者からの出荷指示は原則としてEDI(電子データ交換)のみで受け付けるようにする構想だ。他にも取り扱える商品は自動化設備で支障なく作業を進められるサイズに限定するなど、効率的なオペレーションを裏付けるための工夫を凝らす。

Xフロンティアプロジェクトはプラットフォームセンターと併せて、SGHDグループの佐川急便が大型の中継センターを開設する予定。施設内で入出荷と保管、発送作業を一貫して行える

体制とし、関東をはじめ全国へ迅速に配送できるようにする。

今後もECの市場拡大が見込まれていることなどを踏まえ、SGLは東京・新砂と埼玉・蓮田に加え、需要を見極めながら中部や関西エリアでも同様のプラットフォームセンターを立ち上げることを検討していくとみられる。

(藤原秀行)

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【独自取材】SGHDグループ大型拠点「Xフロンティアプロジェクト」、商品配送リードタイム大幅短縮を構想

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