アスクル、大規模火災起こした埼玉・三芳町で物流センター建て替え完成

アスクル、大規模火災起こした埼玉・三芳町で物流センター建て替え完成

東急不建て替えでハード面対策強化、ソフト含めた再発防止責務に

東急不動産とアスクルは1月29日、埼玉県三芳町で新たなBTS型物流施設「LOGI’Q三芳」の完成記念式典を行った。

同町では2017年にアスクルが運営していた大型物流センター「ASKUL Logi PARK 首都圏」で大規模な火災が発生。鎮火までに10日以上を要し、周辺住民や物流業界関係者に大きな衝撃を与えた。政府による大型物流施設の防火規制見直しの契機ともなった。

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今回の物流施設は火災の後、東急不動産が用地などを買い取って建て替えた。延べ床面積は7万1035平方メートルで、東急不動産によれば消防ガイドラインを上回る防災対策を施しており、火災の感知器用ケーブルのショート防止などを展開。外周部に面する区画にもスプリンクラー設備を取り入れるなどしている。

17年の火災では、政府の検証の結果、防火シャッターの不具合が起きていたことなどが明らかになっている。アスクルはハード面に加え、日ごろからの初期消火・避難訓練などのソフト面も合わせて再発防止に取り組むことがあらためて責務となっている。


「LOGI’Q三芳」(東急不動産プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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