清水建設が埼玉・新座で大型物流施設開発完了、BTS型の3棟目が竣工

清水建設が埼玉・新座で大型物流施設開発完了、BTS型の3棟目が竣工

総延べ床面積19万平方メートル、全て満床稼働

清水建設は7月27日、埼玉県新座市で同一エリアに物流施設3棟を集中的に開発する「S・LOGI(エスロジ)新座プロジェクト」の最終棟「S・LOGI新座East2」が完成、同日から本格稼働したと発表した。

地上4階建て、延べ床面積は2万30平方メートルのBTS型施設。先に竣工したマルチテナント型の「S・LOGI新座West」(延べ床面積13万平方メートル)、BTS型の「S・LOGI新座East1」(4万平方メートル)と合わせて総投資額約400億円、総延べ床面積19万平方メートルの開発が完了。3棟とも満床での稼働となった。

3棟は都心から25キロメートル圏で新座市が進めてきた土地区画整理事業区域内(敷地面積約9万平方メートル)に位置。関越自動車道の所沢ICから約2キロメートル、外環自動車道の和光ICから約7キロメートル。JR武蔵野線の新座駅・JR貨物新座ターミナルから約1キロメートルと交通利便性に強みを持ち、首都圏の広域をカバーできると見込む。

「S・LOGI新座East2」はテナントニーズを踏まえ、施設内に化粧品の充填作業などに対応できるクリーンルーム1640平方メートルを配置。火災リスクに対するBCP(事業継続計画)ニーズに応えるため、AIを活用して早期に火災を検知、迅速な初期消火を可能にする独自の防災システムを実装した。

同社は2007年、自社で独自開発する物流施設を「S・LOGIシリーズ」と銘打ち、テナント企業のニーズへ柔軟に対応できる「汎用性」と「可変性」を重視した物件を供給。「S・LOGI新座」を含め、これまでに首都圏5カ所で計7棟(計30万平方メートル)の施設開発を終え、保有物件はいずれも満床で稼働している。

「S・LOGI新座」は、地権者の取りまとめから土地の造成など、設計・施工・運営管理まで、当社の建築・土木・投資開発などの各セクションが一体となって手掛けたシリーズ最大規模の案件。3棟の屋上スペースには総面積3万8000平方メートルの太陽光発電パネルを設置し、年間約4800メガワット時の電力をFIT(固定価格買い取り制度)電源として創出する計画。


「S・LOGI新座East2」の外観


3棟の全景(いずれも清水建設プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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