導入容易なブース形式、レンタル・リースで必要な時だけ利用
LIXILは2月12日、物流施設など向けにシャワートイレや洗面器を備えた新たな可動式アメニティブース「withCUBE(ウィズキューブ)」を開発したと発表した。今年4月1日に全国で受注を開始する予定。
新商品は排水圧送粉砕ポンプを使うことで、従来は既設の配管近くにしか取り付けられなかったトイレを、どんな場所にも置けるようにしたのが特徴。増設や配置転換も簡単に済ませられる。
さらに、完成品の状態で顧客に発送するため、最短1日で設置できる。売り切りではなくレンタル・リースの形態を採用し、物流施設の運営者が必要なタイミングで自由に使えるよう配慮。基本契約は3年と設定している。
使用時は専門スタッフによるメンテナンスを提供するほか、使い終わっても大規模な解体は不要で、すぐに清潔な状態に戻せるという。
LIXILは新商品開発の背景として「賃貸物流センターの契約期間は 3~5 年と短期が多く、管理者は初期投資を抑える傾向にあるため、トイレが足りないこともある。一方で、物流センターの利用形態が保管型から流通加工作業をする場所へと変わることに伴い、従業員確保のために快適なトイレ空間が求められている」と指摘。従業員の男女比に応じて、便器の種類などを自由に変えられるようにしている。
新商品は2月19~21日に東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる「国際物流総合展」に出展する予定だ。
さまざまなタイプのCUBE(LIXILプレスリリースより引用)※クリックで拡大
CUBEのイメージ(LIXILプレスリリースより引用)
(藤原秀行)