建設中の主要4拠点と連携、グローバル規模で医薬品物流の需要開拓へ
日本通運は3月10日、千葉県の成田空港近郊にある自社物流施設内の温度管理施設「Narita Temperature Controlled HUB (NTCH)」で、医薬品の適正な流通基準「GDP」の航空輸送中の保管サービスに関する認証を取得したと発表した。
NTCHは床面積が1320平方メートルで、温度管理貨物の一時保管や梱包、通関などを手掛けている。既にISO9001(品質)やISO14001(環境)を取得済みで、AEO 保税蔵置場としても展開している。
同社は現行の「日通グループ経営計画 2023『非連続な成長~DynamicGrowth~』」の中で医薬品産業を重点産業と明記。医薬品物流の全体最適を実現する医薬品サプライネットワーク構築を目指して核となる国内4拠点(東日本、西日本、九州、富山)の建設を進めているのと併せて、4拠点と海外を結ぶ輸出入拠点の整備も順次進めており、今回の認証取得はこの取り組みの一環。成田地区でGDP認証を取得できたメリットを享受し、グローバルレベルで医薬品物流のニーズを開拓していきたい考えだ。
施設の入り口(左)と施設内の仕分け室(いずれも日本通運プレスリリースより引用)
(藤原秀行)