目薬などを支給、運行効率2・5%向上
低温物流などを手掛ける北王流通(東京)は3月10日、福利厚生拡充の一環として、2018年度から従業員向けに花粉症への手当てを開始したと発表した。アンケートを実施し、花粉症の従業員には目薬や点鼻スプレー、錠剤などを支給。さまざまな対応を進めた結果、運行効率が2・5%向上したという。
同社によると、手当てを提案した従業員は、社内アンケートの結果、トラックドライバーの5割以上が症状を訴えていることが判明したと指摘。「発症中は適切な睡眠が取れないドライバーが多く、その対策として制度導入を決めた。ただ、薬を使うと集中力の低下や眠気が増すという副作用もあるため、安全面にも注意し厳選して薬や点鼻薬を選定した。事前に趣旨と注意点を説明した上で服用していただいている」と説明している。
また、花粉症を患うドライバーは「薬代がかかるなど負担も多かったので、会社が制度としてサポートしてくれたことは大変ありがたかった」と話している。
(藤原秀行)