感染拡大で通販利用急増に対応
アマゾン・ドット・コムは3月16日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出を控える人たちによる同社のインターネット通販利用が急増しているのに対応するため、米国内の物流施設などで新たに10万人を採用すると発表した。
同社のデーブ・クラーク上級副社長は同社が展開しているブログの中で「ホスピタリティ-やレストラン、旅行などの分野で仕事の一部が失われたり減ったりしているため、多くの人々が経済的に影響を受けている。事態が正常に戻り、再び雇用できるようになるまでわれわれのチームにそうした(影響を受けている)方々を歓迎する」と説明、雇用の受け皿として積極採用する狙いも強調した。
併せて、労働力を着実に確保するため、最低時給を4月末まで米国で2ドル(約210円)引き上げて17ドル(約1800円)としているほか、欧州連合(EU)諸国でも2ユーロ(約240円)引き上げるなど、各地で時給アップに踏み切っている。北米と欧州で給与を高めているのに伴い、3億5000万ドル(約370億円)の経費増を見込んでいる。
(藤原秀行)※写真はイメージ、アマゾン・ドット・コム提供