28年までに「CO2排出ゼロ船」の商業運航開始

28年までに「CO2排出ゼロ船」の商業運航開始

国交省が温室効果ガス削減へ行動計画公表、水素やアンモニアなど使用を想定

国土交通省は3月30日、国際海運の温室効果ガス排出削減に向けた新たなロードマップ(行動計画)を公表した。

国際海事機関(IMO)が21世紀中のなるべく早期に国際海運分野の温室効果ガスの排出ゼロを達成するとの目標を掲げているのに対応、日本としても積極的に対応する姿勢を打ち出している。ロードマップは具体的な目標として、CO2(二酸化炭素)を排出しない「ゼロエミッション船」の商業運航を2028年までに開始、普及させる方針を示した。50年までの間、総量で08年から排出量を50%以上減らすことを目指す。

ゼロエミッション船は水素やアンモニアを燃料に用いたり、LNG(液化天然ガス)と風力を組み合わせたりすることを想定。技術開発に加え、安全規則や燃費性能の評価手法確立などに並行して取り組む。併せて、新造船への代替を促すための国際制度の導入も国内関係者に働き掛けていく構え。


国交省が公表したロードマップ(同省資料より引用)

(藤原秀行)

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