保安基準改正、貼付義務付け
国土交通省は3月31日、自動運転車であることを示す専用ステッカーのデザインを発表した。周辺に分かりやすく示すことで接触事故などを回避するのが狙い。
将来の自動運転普及をにらみ、昨年5月に成立した改正道路交通法に基づき、自動車の保安基準を改正。いずれも4月1日に施行する。保安基準ではステッカー貼付を義務と定める。
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同法は一定の条件下でシステムが運転するが緊急時は人間が操作する「レベル3」の自動運転を念頭に、運転中はトラブル発生時にすぐ運転を交代できる状態にすることを条件として、スマートフォンの操作を認める。ステッカー貼付で自動運転車と明示することで、運転時のスマホ操作が適法かどうか外からすぐに判断できるようにして混乱を避ける狙いもある。
保安基準はステッカーの貼付に加え、想定した走行環境条件を満たさなくなる有事の場合にドライバーへ運転を引き継ぐよう警報を発し、実際に引き継ぐまでの時間は安全運転を続けるとともに、万が一、人が応答しないなど引き継げない場合は無事に停止することなどを定めている。
「自動運転車」であることを示すステッカーのデザイン(国交省資料より引用)
(藤原秀行)
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