【新型ウイルス】WebKITの求車登録件数、3月は前年同期から4割減

【新型ウイルス】WebKITの求車登録件数、3月は前年同期から4割減

14年以降で最大の落ち込みか、コロナショック影響の可能性

全日本トラック協会と日本貨物運送協同組合連合会が4月7日発表した今年3月の求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」の成約状況によると、3月末時点の荷物情報(求車登録)件数は前年同月比40・3%減の11万2806だった。

2019年5月以来、11カ月連続で前年同期の水準を下回った。特に19年6月以降は2桁の減少幅が続いており、同10月からは3割超の大幅な落ち込みを記録している。減少幅が4割に達したのは、現時点で確認できる14年以降では過去最大とみられる。

19年は豪雨で鉄道貨物輸送がストップしたために件数が急増した18年からの反動も大きかったが、ここに来ての件数激減は新型コロナウイルスの感染拡大で国内外の経済が広範囲で打撃を受けていることも影響している可能性がありそうだ。

19年度の実績も前年度比25・8%減の143万1044件で、10年度以降では初めて前年度を割り込んでおり、その前となる17年度の実績も下回っている。

一方、3月の成約運賃指数(10年4月=100)は126で、前月からは4ポイント上昇、前年同月からは6ポイント低下した。指数が下がるのは前年同月比では7カ月連続。

(藤原秀行)

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