日野自動車の工場ラインで効果を評価へ
早稲田大と作業服メーカーの旭蝶繊維(広島県府中市)は10月10日、1分で装着可能な補助スーツ「e.z.UP・イージーアップ」を共同で開発したと発表した。
ゴムベルトや布の変形収縮を利用して腕と腰を支える。モーターやアクチュエーターといった機器を用いないため、スーツ自体が軽量化しており着脱しやすいため、長時間装着しても疲れないのが利点。
「e.z.UP・イージーアップ」(早大と旭蝶繊維提供)
同大の田中英一郎教授の研究グループが開発に参加した。実験ではスーツ使用により、持ち上げる動作をする際の上腕二頭筋と脊柱起立筋に関し、筋活動の最大値を3~5割程度減らせたという。
同大と旭蝶繊維は物流や建設現場など幅広い場面で活用できると強調。今後日野自動車の羽村工場(東京都羽村市)でスーツを実際に着用し、効果を評価する予定。
(藤原秀行)