ネット通販需要増受け、嗜好品など一部は受け入れ制限
アマゾンジャパンが、新型コロナウイルスの感染拡大でインターネット通販の利用が増加し、今後も需要拡大が見込まれるのを受け、国内の物流施設で生活必需品や衛生用品の入荷を優先し、それ以外の商品は受け入れの制限を始めたことが明らかになった。
対象は同社が直接取り扱っている商品で、食料品やマスク、ウエットティッシュなどを優先して入荷する代わりに、おもちゃなどの嗜好品は状況に応じて入荷を制限していくもよう。場合によっては一部商品が品薄になり、発送まで時間が掛かるようになる可能性がある。
同社のネット通販サイトに出品している外部事業者の商品は入荷制限の対象外。また、具体的にどの物流施設で実施しているのかやいつまで継続するのかなど詳細は明らかにしていない。
米アマゾン・ドット・コムも3月から4月にかけて同様の入荷制限を実施していた。日本国内でもアスクルが3月、一般消費者向けのECサイト「LOHACO(ロハコ)」でマスクなどの注文が急増、配送まで日数を要したため一時休店した。今後、他のネット通販事業者に同様の動きが広がることも予想される。
(藤原秀行)