日本通運、交通量抑制・平準化へ実証事業展開
日本通運は5月8日、東京オリンピック・パラリンピック開催期間中に会場などの周辺で交通量を抑制・平準化し円滑に選手や大会関係者を輸送できるようにするための実証事業を行うと発表した。国土交通省が公募した事業に応募、2件が選定された。
1件目は、東京港で輸入する海上コンテナをトラックの代わりに内航船で千葉県の習志野埠頭へ輸送する。同埠頭を配達車両の拠点として活用し、配達先との間をピストン輸送することで効率をアップすることを想定している。
2件目は、東京・江東地区にコンテナの仮置き場(通運デポ)を設け、交通量が少ない夜間にJR貨物の東京貨物ターミナル駅から仮置き場へ貨物を移送する。日中に仮置き場から東京湾岸の東京・江東区や江戸川区、千葉県の浦安、市川の両市の顧客向けに貨物を届けるとの流れを予定している。仮置き場は複数の利用運送事業者が共用できるようにする計画。
2件とも日中に都心部をトラックで走るのを回避することで、交通渋滞緩和への貢献を目指す。国交省と連携し、今年の5~6月に実施する方向だ。
2件目の概要※クリックで拡大(いずれも日本通運プレスリリースより引用)
コンテナの通運デポイメージ(国土交通省資料より引用)
(藤原秀行)