危険運転に「妨害目的の急停車・減速」追加する改正自動車運転処罰法が成立

危険運転に「妨害目的の急停車・減速」追加する改正自動車運転処罰法が成立

あおり行為歯止めが狙い、今夏にも施行へ

厳罰の対象となる「危険運転」の範囲を拡大することを盛り込んだ改正自動車運転処罰法が6月5日の参議院本会議で可決、成立した。今年の夏にも施行される見通し。

走行中の車の前に割り込み、急停車や急減速で運転を妨害、無理やり止めさせたりスピードを落とさせたりする行為を新たに「危険運転」とみなす。危険運転は致死の場合に1年以上、致傷の場合は15年以下の懲役がそれぞれ科される。

現行の同法は走行中の目の前に進入することなどを危険運転と定めているが、加害者側の車が重大事故となり得るスピードを出して走っていることを前提としているため、急停止などの行為は対象として明文化されていなかった。

今国会ではあおり運転の厳罰化を打ち出した改正道路交通法も成立している。政府は改正2法を基に、社会問題化している危険なあおり行為に歯止めを掛けたい考え。

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(藤原秀行)

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