非対面の荷物受け取り浸透目指す、全国展開も視野
ヤマトホールディングスと住宅用ポスト大手のナスタは6月5日、新型コロナウイルスの感染拡大を契機としてインターネット通販の利用が増えていることなどを踏まえ、「新しい生活様式」の確立に向け、非対面での宅配荷物受け取りを普及させるための取り組みを始めると発表した。アマゾンジャパンの協力を得る。
第1弾として、金沢市でアマゾンユーザーを対象に、ナスタの宅配ボックス1万台をモニター提供し、ヤマト運輸が荷物を届ける。宅配ボックスは1世帯に1台で、モニター期間が終わればそのまま続けて利用可能。6月末まで応募を受け付けるが、1万人に達した時点で終了する。
ヤマト運輸は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2月から荷物を受け取る人が希望すれば在宅していても非対面で指定された場所に配達、好評を得ている。一方で屋外に荷物を置くことで水濡れや伝票からの個人情報漏洩などにつながるのを危惧する人もいるため、宅配ボックスを活用することで非対面受け取りの浸透を図る。
ヤマトはモニターからのアンケート結果も参加にしながら、非対面受け取りの全国展開も視野に入れる。
宅配ボックス利用のイメージ(ヤマトHD・ナスタプレスリリースより引用)※クリックで拡大
(藤原秀行)